師走入り。
12月に入ると1年の終わりが見えてきて、仕事をしているビジネスパーソンは忘年会、主婦の人は大掃除とそれぞれ忙しくなる時期です。
そして、自動車運転代行業にとっての12月は、年一番の月商が見込めるまさに繁忙期でもあります。
逆にいうと、12月と1月の月商が年商にも大きく影響してきますね。
だからこそ、「忘年会シーズン」「新年会シーズン」は、運転代行の事業者として基本に立ち返り、しっかりと準備を整えて繁忙期を迎えることが大切です。
忘年会に始まり年明けの新年会まで、12月~1月の2ヶ月間で売上を伸ばすための3つのポイントを解説します。起業したばかりで初めて忘年会シーズンを迎えるという人も、しっかりと準備していきましょう。
余裕のある勤務シフトを組む
忘年会のピークは、一般的に12月の1週目~3週目でしょう。
忘年会が少しずつ落ち着いてくるまでは、ひっきりなしに運転代行の依頼の電話が鳴ります。
常連客については事前に予約を受けていることもあるでしょう。そして、予約受付分の他にも、数多くの電話がかかってくるのです。
したがって、随伴車の運行台数、つまり出勤するドライバーの人数についてはニーズに対応可能な人員を確保しておきましょう。
従業員の給与体系において、多くの運転代行業者が歩合制を取り入れていると思います。
忘年会シーズンには依頼の電話本数が多いわけですから、会社と同様にドライバーにとっても高収入の絶好機です。
そういった意味でも、従業員に協力をしてもらいながら大事な繁忙期を乗り切っていく姿勢が必要だと思います。
そのためにも、常日頃からスタッフとのコミュニケーションをしっかりと取っておくことはもちろんのこと、計画的な採用活動・社員教育など、繁忙期だけでなく日々の会社運営も大切となってきますね。
集客に関する変動費はコントロールしておく
会社の経営者や個人事業主として、日々の営業において売上を上げていくために様々な集客施策に取り組んでいると思います。
ひと言で集客施策といっても、一回の投資のみで継続的に集客効果を発揮する施策もあれば、毎回費用が発生するタイプの集客施策もあります。
忘年会シーズンという運転代行業にとっての需要期には、リスティング広告に代表される都度お金のかかる広告費は一時停止しておくことも、ひとつの戦略でしょう。
なぜならば、グーペによりSEOに強い自社ホームページを制作しておくことで、リスティング広告に頼らずとも充分なサイトアクセスが見込めるからです。
"即掲載・即停止可能"というリスティング広告の特徴を上手く活かし、無駄な広告費を削減していきましょう。
クレジットカード決済を導入することで料金精算を簡単にする
忘年会シーズンのような繁忙期には、客単価・客数ともに増加することを期待できますね。
売上・収入が上がるため経営者として嬉しい限りですが、比例して金銭を取り扱う機会も増えます。
複数の随伴車を走らせている場合は、「売上金」「釣り銭」といった金銭の管理をいつも以上に徹底することが重要です。
金銭の管理について、ここでは発想を変えて「現金以外の決済手段を用意する」ことを提案します。
現金のみの支払いとすると、当たり前ですが運転代行サービス終了後に毎回お金のやり取りが発生しますね。
支払い方法にクレジットカード決済を追加することで、紙幣や小銭を取り扱う回数を減らすことができます。
クレジットカードによる支払いを希望する利用客は、想像以上に多いです。
したがって、クレジットカード決済を導入することは、カード決済不可を理由に他社を利用していた見込み客の獲得にもつながります。つまり、同時に機会損失を防ぐことにもなるのです。
クレジットカード決済サービスの導入と聞くと、大掛かりな投資をイメージするかもしれません。
しかし、カード決済の導入は、スマートフォン1台あれば大丈夫です。クレジットカードリーダーを接続することで、手元のスマートフォンがカード決済端末に早変わりするからです。
スマホを使ったカード決済サービスとして多くの事業者で使われているのが「Square(スクエア)」です。
利用開始にあたっては、法人だけでなく個人事業主でも申し込むことが可能です。
また、Squareでは最短で翌日入金されるため、資金繰りの面でも現金支払いとほとんど差がありません。初期費用や月額固定費も無料なので、小規模で起業できる運転代行のような事業者に適したカード決済サービスなのです。
繁忙期の準備についてのまとめ
「車両運行体制」「広告費」「金銭管理」という観点から、忘年会・新年会シーズンの対策を解説しました。
売上増となる繁忙期は、新規客獲得につながる時期でもあります。
丁寧な接客と安全運転を心がけて、新規客をリピーターへつなげていきましょう。